2024-12

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耐久周回

3|2 一日の大半、原稿を書いていた。正確には読んでいた。過去に自分が書いたものを読み直して細かく治しながらそこに文章を継ぎ足していく。一章が書き終わったら一章を読み返してから二章を書く。二章を書いている最中にときおり一章に戻って一章を書き...
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取ればいいってもんじゃないけれど

10|4 某科の専攻医がデスクをたずねてくる。学会報告したいので病理の写真を撮ってください。OKOK。どういう症例かたずねる。 かなり病歴の長い人だ。とある臓器の癌にかかり、手術して、直して、忘れたころにぽつんと再発。そこを直して、またしば...
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たずねるの中にあるエロの部分

5|13 わからないわからない。どうしてもわからない。わからない診断がある。たくさんの手を打った。多重の免疫組織化学も行った。同僚の病理医にもたずねた。主治医とは何度も話をしている。 それでもわからない。疾患Aと疾患Bで迷っている。しかしじ...
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羽毛

7|13 当院にバイトに来てくれる病理医はみんな優秀だ。私よりだいぶ若いのだが、限られた時間で標本を丹念に見て、細かいリンパ管侵襲像とか偶発別病変などをきちんと見つけてくれる。外の先生方が見たプレパラートをあとで見ると、私とはちょっと感覚の...
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歳も力も足りないな

4|4 数字だけ見るとぜんぜん働いてないのだが実際には朝からギュンギュン忙しい日だった。特に作業が多かったように思う。 仕事と作業の違い、みたいなものをあらためて考える。誰がやってもいいのが作業、俺がやらなきゃだめなのが仕事。わかる。しかし...
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勤務力トレーニング略して勤トレ

22|5 廊下で歩きながらしゃべった臨床医に「最近なんかずっと、普通の文章ってのを読みませんねえ」と言われる。病理診断報告書の話だ。たしかにその科に出している病理診断はここのところ難しいものばかり。希少例、非典型例、かなり込み入った免疫組織...
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フォーカスがだめなフライデー

3|1 今日はほとんど診断していない。コンサルテーションのフォローアップをしたり研究計画を見直したりしながら、研修医への指導を兼ねて過去の標本を見直す。数年前に比べて今はとにかく造血器系腫瘍のむずかしいのが増えており、みずからの診断能力もが...
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なんとなくフラクタル

15|10 血液内科やリウマチ膠原病内科や脳神経内科などから病理診断のむずかしい生検ばかりが提出される。高確率でひねりがある。直で診断にたどり着くことが少なくなった。世の中の有病率とはべつに、「当院を受診する患者における有病率」というものが...
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誰何ゲーム

12|13 階下のローソンで会った某科の医者に「おー、最近なんか変な症例ばっかり出るよなあー」と声をかけられる。そういうことがたまにある。臨床医たちが私の顔を見て「おー」となるのは、その変な症例の病理診断を私が出しているからであろう。臨床医...
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失敗してもいい

23|9 学生指導。学会のポスター発表をしたいという。指導医として最初にやるべきことはスケジューリングだ。 開催日を確認。学生の予定を確認。大学の実習が忙しそうなタイミングにポスター作成の山場が来ると詰むという話をまずはする。逆算して、◯月...