2025-05

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講演に行ってくる

6|3 講演を頼まれた学会が札幌開催だった。しかも、会場は私の職場から近い。そこで、仕事は休まずにふつうに出勤し、日中にちょっと外出するかんじで、講演だけしてまた職場に戻るというスケジュールである。聞けば交通費を出してくれるらしい。タクシー...
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気が進まない

18|28 たくさん仕事があるときには、何も考えずにひたすら自分の左前方にマッペ(プレパラートを置く板)を積み、黙々と顕微鏡を見ていけば少しずつでも着実に仕事は終わっていくので、じつはあまり困らないというか、精神的にはわりとらくである。 問...
インタビュー

平野聡先生に会う

0|0 北海道大学には季節外れの「雪虫」が飛んでいた。雪虫とはアブラムシの一種らしい。羽が白く、一見して雪が舞っているように見えるから雪虫。ただ実際に目にすると、その飛び方はあまり雪っぽくはなくて、まあ、羽虫なのだ。 毎年、秋の深まったころ...
インタビュー

岩本進さんに会う

0|0 15人までは決めていた。 「がん」をいろいろな角度から見ている人たち。 これまですでに、日米それぞれの基礎研究者、大学病院の病理医、腫瘍内科医、放射線科医、精神科医、緩和ケア医などからお話しをうかがうことができた。これらの人たちのみ...
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遠回りします

25|2 移動の前日になって急遽航空会社のアプリの通知。明日の飛行機、機材の整備の都合で欠航になる、と書いてある。まだ1日あるだろ! がんばれや! でもまあ人の命をあずかる乗り物だもんな! 雑にやらないほうがいいよな! わかった! しょうが...
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本が読めない

11|2 出張の移動中にまとめて本を読もうと思っていたのだが、飛行機の中でいざ開いてみると、臓器の写真がたくさん乗っているやつだったので、ぱたんと閉じてしまった。うっかりした。これは職場で読もう。無駄に重い荷物を運ぶ機上。
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薬屋さんがやってくる

14|8 製薬企業の営業さん、あるいはMRと呼ばれる人たちは、薬を処方する臨床医のもとにべったりと張り付いている。ただし、薬を使ってくれ使ってくれと連呼しても、効果はない。現代の医者はエビデンス至上主義で、情に訴えかけてもたいして効果はない...
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まちがいの指摘

22|17 他人の診断の下書きをチェック。何例もの診断のひとつに潜んだうっかりミスに気づく。該当症例のプレパラートを逆さまにして、本人に直接指摘する。だいたいこんな感じで。 「今日は……もう、ほぼ、全部同意見です。ありがとうございました。ほ...
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不明、と記したレポートを出した

12|18 臨床的に原因不明。なんとかしてくれ。助けてくれ。そういう依頼があった。考えた。悩んだ。八方手を尽くした。案件を私だけのところにとどめておかず、たくさんの人の力を借りながら、なんとかこじあけられる扉がないものかと、探しに探して1か...
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中井久夫『私の日本語雑記』

11|12 まだ読み途中。ゆっくり読んでいる。二日にいっぺんくらい、夜に。とてもおもしろい。冒頭、ちょっともう忘れかけているけれど(てきとうな読書だ)、間投詞の功績みたいな話からはじまる。あのーとか、えーととか。私達は思った以上にしゃべって...