2025-11

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骨折り損で申し訳ないね

15|3 たまーに企業の人たちが面会を求めてくるようになった。これまでもあったがちょっと増えたように思う。そしてよく探られている。お前はこの施設でどれほど決定権をもっているのか、と探られている。KOL探しというやつである。なるほどなーと思う...
インタビュー

萩野昇先生に会う

0|0 本郷三丁目は秋の気配がしていた。ゆるやかにカーブする道をてくてく歩いて医学書院。何度目だろうか。五度目くらいだろうか。ここを訪れるのは今日でひとまず最後である。札幌で五名、首都圏で十二名のインタビュー。学会総会の会頭たちや、専門施設...
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ハルシネーション

6|4 人の論文の手直しをしていた。ある疾病が最初に報告されたのは1997年とある。最近じゃねぇか、と思ったが、よく考えると(よく考えなくても)28年前だ。四半世紀以上である。別に最近じゃねぇな。もう新しい病気じゃねぇんだな。年号の感覚がす...
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これをすぽんと

14|2 学会の抄録をたくさん読んでいる。論文もたくさんチェックする。自分以外の人間がやった仕事のチェックであり、コントリビュート(貢献)や、オーサーシップ(著者資格)を声高に語ろうと思えば語れる。でもやっぱ、こういうのって、「筆頭」の人間...
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没頭する時期のこと

12|3 医師も技師もあまり帰らない。もうちょっと早く帰ったらいいのに、と思う反面、人生のどこかで「家に帰らないくらい熱心に勉強する時期」がない人間が、はたして医療をやっていけるのだろうか、というめちゃくちゃ乱暴な命題が頭をちらつく。 パワ...