レコード ぜんぜんわかんない 19|12 病理診断がわからない。「皆目わからない」というのはわりとめずらしいのだが今回はほんとうに手がかりがない。理由はいくつかある。ひとつには「がんではないから」だ。 逆にいうと、「がん」であれば、病理診断が全くわからないということはま... 2025.04.15 レコード
レコード はみでる。 22|24 若い人と一緒に顕微鏡を見る。そういう専用の顕微鏡がある。鏡筒の部分が分岐していて、視野をシェアできる。最近は、デジタルパソロジーと言って、プレパラートをデジタル化してオンラインでみんなで見る形式もあり、それだと画面上で文字とかも... 2025.04.14 レコード
レコード がんは特別な病気である。 10|18 もうちょっとここを開きたいんだけどなかなか開けないなーというフタがあって、たとえば、「人はなぜ『がん』という病気に特別なものを感じがちなのか」というものである。いや別に特別なものなんて感じてないよ、という人もいるだろう。本当は、... 2025.04.11 レコード
レコード サイサンド返し 14|5 たくさん診断したなと思ったが依頼書の枚数を数えてみるとそんなに多くはない。もちろん、これら一枚一枚の向こう側には無二の患者がいるわけで、多いからすごくて少ないから大した事ないなんてことはなくて、たったひときれのプレパラートが患者の... 2025.04.10 レコード
インタビュー 設楽紘平先生に会う 0|0 羽田空港から柏駅行のリムジンに乗ればいい。冷たい雨の降りしきる春の首都高で、私はルル・ミラーの自己主張のやたらと強い著作を読みながら、微弱な緊張と戦っていた。柏のインターチェンジでバスが減速するころには、スタンフォード大学初代学長の... 2025.04.09 インタビュー
レコード ハヤリヒット 11|32 「ホー谷オームラーン!」と聞こえて笑ってしまった。逆逆。言い間違いを笑っていられる日常がいい。 仕事では十重二十重に書き間違いをチェックする。丁寧に、何度も見返した病理診断書。2郡リンパ節の記載をうっかり3群リンパ節のところに書... 2025.04.08 レコード
レコード そこまでではない 6|4 ウギャー書き溜めておいた記事を上書きしちゃった! やっちまった! ウェブ上でこれをやっちゃうとバックアップもないからリカバリーのしようがない! もったいない! うわああっ! まあいいか。ブログだもんな。患者が関わるような仕事じゃなく... 2025.04.07 レコード
レコード たぶんだけど 12|19 病理診断というのは、勘とセンスと経験をきちんと積み重ねれば、わりと誰にでもできる仕事だ。そのへんを歩いている医療の知識がまったくない中学生を捕まえても、たぶんだけど、いちから仕込めば5年くらいでそこそこいい病理診断ができると思う... 2025.04.04 レコード
レコード 視力がいいから折り返すだけでゴールが見えてくる 28|30 気づいたらだいぶインタビューが溜まってきた。そして、ここから、化学療法内科医、がんを切る外科医、がんを見る内科医へと、立て続けにインタビューする予定である。いつも正念場だけど、ここからはなんというか、わかりやすく正念場だ。関係な... 2025.04.03 レコード
レコード そこにあるのは結局仕事なんじゃないの 6|10 北海道内の地方都市でカンファレンスに出席。懇親会の席(いまや懐かしい響きすらある)で、その病院の院長に、「仕事が趣味だと思うけど仕事以外に楽しいことあるの?」と聞かれて、そのとき目の前にあることを見ているだけで十分楽しいので大丈夫... 2025.04.02 レコード