レコード

検査のジレンマ

11|4 けっこうな頻度で経験する話。重い病気にかかった人がやってくる。治療をしたい。治療のためには診断を付ける必要がある。診断が付かないとドンピシャな薬が使えないからだ。そこで、検査をする。血液を採ったりCTを撮ったり細胞を採ったりする。...
レコード

休み明けの自分をいたわる技術

22|28 仕事を抱えたまま夜も更け、残りは明日の自分がやってくれるはずだ、などと甘い夢を見ながら前後不覚に眠り込む。翌朝、青ざめて、「昨日の俺! なんてことをしてくれたんだッ!」と叫んで立ちすくむ。 ……みたいな話をよく聞く。 「続きは連...
レコード

あかるいみらい

18|7 私の後任の人事調整を進めている。旧知の病理医であり、私より少し若いが私より圧倒的に学術実績があるので、勤め先は喜ぶだろう。臨床医たちはもちろん、総務課や経営陣にとってもよいことだと思う。 先日、某所で「AIが医師の価値をどう変えて...
レコード

かけもち

11|18 ウェブ会議をわたりあるく。関連病院間での連携のための会議。大学の医局のゆるい集まりで、やや珍しい症例をみんなで見る勉強会。東京の病院がやっている勉強会に横から参加してやいのやいの言うやつ。SNS医療のカタチ。学会の委員としての。...
レコード

医学の歴史

24|29 「ある条件」。それは臓器を長年にわたって痛めつけてきた。 そこに出た、がん。 当然、「ある条件」によるものだろう、と推測する。原因を考えるわけである。 タバコ、HPV、ピロリ菌。癌の原因。 これらが世界的に癌を引き起こす悪いやつ...
レコード

勝ち負けで言うと負け

16|3 私より若干若い、ある病理医が、「この病変、どう思いますか。癌Aでしょうか」と言ってプレパラートを持ってきた。私は、この優秀な病理医が言うなら99%「癌A」だろうなと思った。若い病理医と私の意見が微妙に違ったことが、これまでに何度か...
レコード

公的情報って文字が多くて見づらいと思う

28|12 医師が一般向けに記事を書くとき、「必ず参考文献を付けるべきである」と考える医師が最近多い。それ自体は丁寧でとてもいいことだし、かなり同意見である。 しかし、私が考えるに、それはあくまで次善の策である。 本当に社会にとってすばらし...
レコード

孤独に耐える

0|0 何百キロか先で研究会が開催されている。向こうは天気がよいらしい。こちらも天気がよいので、じつはすぐとなりのビルで開催されているのかもしれない、と思う。研究会にはたくさんの医者が集まっている。土曜日であり、これだけの数の世帯に、いま、...
レコード

解剖の手間

18|16 とある患者の解剖をし、報告書を書いている。 私が1回の解剖にかける時間はだいたい2時間前後。純粋な作業時間でいうと平均1時間40分くらいだと思う。2時間越えることもあるが、3時間に達することはあまりない。ただ、これは、着替えをす...
インタビュー

若尾文彦先生に会う

0|0 築地市場はもうない。しかし、まわりは観光客であふれていた。場外の飲食店は相変わらず流行っているようだ。 「この出張」のたびに顔を合わせるようになったカメラマンと、このあたりで飯を食ったことが「ない」という話で盛り上がる。このへん、し...