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古い教科書

12|4 異動にそなえて書籍を整理している。古いものは、捨てるものと、絶対に取っておくものとに分かれる。版の改訂によって古くなった成書のたぐいは基本的にとっておく。この病変、かつてはこういう呼び名だったんだな、みたいな話を、10年に1度くら...
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こわっ

12|21 先輩がもっと上の先輩にいろいろ教わっている。近寄ると私も教わることになりそうなので、遠ざかっている。
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染色を変えよう

18|9 顕微鏡で細胞をみるとき、ぼくら病理医は基本的にH&E染色(ヘマトキシリン&エオジン染色)というものを使って細胞を染め上げる。核を青紫色に、細胞質をピンクがかった赤紫に染めることで、細胞の挙動(とぼくらが思っているもの)がかなりよく...
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言語化までに至らなかった

24|10 1時間半が経過して予定の半分くらいしか終わっていなかった。3時間コースである。某大学のスタッフたちと、オンラインで症例の検討。1年ちょっと前にいちど画像も病理も見た症例だ。その後、大学で各種の遺伝子解析が施行され、その結果のフィ...
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講演に行ってくる

6|3 講演を頼まれた学会が札幌開催だった。しかも、会場は私の職場から近い。そこで、仕事は休まずにふつうに出勤し、日中にちょっと外出するかんじで、講演だけしてまた職場に戻るというスケジュールである。聞けば交通費を出してくれるらしい。タクシー...
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気が進まない

18|28 たくさん仕事があるときには、何も考えずにひたすら自分の左前方にマッペ(プレパラートを置く板)を積み、黙々と顕微鏡を見ていけば少しずつでも着実に仕事は終わっていくので、じつはあまり困らないというか、精神的にはわりとらくである。 問...
インタビュー

平野聡先生に会う

0|0 北海道大学には季節外れの「雪虫」が飛んでいた。雪虫とはアブラムシの一種らしい。羽が白く、一見して雪が舞っているように見えるから雪虫。ただ実際に目にすると、その飛び方はあまり雪っぽくはなくて、まあ、羽虫なのだ。 毎年、秋の深まったころ...
インタビュー

岩本進さんに会う

0|0 15人までは決めていた。 「がん」をいろいろな角度から見ている人たち。 これまですでに、日米それぞれの基礎研究者、大学病院の病理医、腫瘍内科医、放射線科医、精神科医、緩和ケア医などからお話しをうかがうことができた。これらの人たちのみ...
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遠回りします

25|2 移動の前日になって急遽航空会社のアプリの通知。明日の飛行機、機材の整備の都合で欠航になる、と書いてある。まだ1日あるだろ! がんばれや! でもまあ人の命をあずかる乗り物だもんな! 雑にやらないほうがいいよな! わかった! しょうが...
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本が読めない

11|2 出張の移動中にまとめて本を読もうと思っていたのだが、飛行機の中でいざ開いてみると、臓器の写真がたくさん乗っているやつだったので、ぱたんと閉じてしまった。うっかりした。これは職場で読もう。無駄に重い荷物を運ぶ機上。