顔を見に行く

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解剖の結果をみんなと共有して検討するための会がある。何度か書いたかと思うが、CPC(clinico-pathological conference)という。今日はこれに出るために、電車を乗り継いでそこそこ遠方まで出張する。今日中には帰ってこれない。一泊する。翌朝は早い電車に乗って札幌に帰ってくるが出勤時間には間に合わない。そうまでして、移動して、現地でやる。オンラインでやればいいのに? いや……オンラインじゃないほうが、特にCPCは、いいかもしれない。なぜなら、発言者以外の参加者の、苦虫を噛み潰したような顔や、何かを決意したときの顔などを、ちらちら見ることができるからだ。解剖というのはそういう表情を長く引き連れていく営為である。

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