私は後からあれこれ言い直す担当

15|18

原稿をのそのそ書いている。「がんであること」を言い表す、伝達する、共有するには、いかなる言葉をどのような順番で組み上げていけばいいのか、みたいなことを、抽象的な感じではなく、なるべく具体的な現場の経験をもとに書く。そんなことをやっている。しんどくてなかなか進まない。規定の文字数には到達したのだが、これを意図的に短く刈り込むか、それとも確信犯的に文字数超過させて編集部に泣いてもらうか、みたいな小手先のいじりの部分で悩んでいる。

悩む必要はない。ひとりで先走る必要はない。必要がないことばかりをしている。必要のないことばかりしてしまうなあ、ということをしみじみ反省する。病人を前にしてはなかなかできないことだ。一歩下がった場所にいる、B to Bの人間だけが行う、不誠実で不謹慎な遊びの一種なのかもしれないと、自戒する。しかし。それでも、と思う。

タイトルとURLをコピーしました