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「先生は病理だけじゃなくて臨床のことにもすごく詳しいからすごいと思います。いったいどうやって勉強したんですか？」とたずねてくれた若い医師たちが、みな、定時で帰っていく。彼らの世代は、いったいどうやって勉強すれば、膨大な知識にアクセスして十分に思索を深めることができるのだろうか。私にもまったくわからない。定時で帰って人生を楽しむ人が、いつ猛烈な勉強をすればいいのか、本当にわからない。難解過ぎるパズルであり私には解けない。そこはもう、AIに任せて、もういっそ、医者は勉強しなくてよいということで、いいのかもしれない。手先の器用な職人として暮らしていけば、お金がたくさん稼げてよいということで、いいのかもしれない。ところで、17時に帰宅しつつ腕のいい職人になる方法を、私は知らない。
