芸人ではないのだから

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研究会に出る。最終回であった。私が当番世話人で、私がミニレクチャーを担当し、私が懇親会の店の前で人々を案内し、そうやってこの会は終わった。ベテラン達と、来年もやろう、という話をした。今度からは完全に手弁当だ。秋田でやろうか。岩手でやろうか。いや、北海道でやろう。そうやって明るく楽しく最終回を迎えた。

私が参加する研究会の多くは終わっていく。役割を終えていく。参加者がだんだん絞られて研ぎ澄まされていくからスポンサー的にうまみがなくなっていく。私はそういう会でいつも病理解説をする。私の解説の評判は悪い。とても悪いのだ。「なんでそんなにたくさんしゃべるんだ」とみんなゲラゲラ笑って、司会も会場も大騒ぎする。笑わせているのではなくて笑われている。それが私には、とてもありがたいことだなと感じられることがある。

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