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臨床病理検討会(CPC)というカンファレンスがある。
この日本語、漢字七文字、これまで、たくさんの人に説明してきたけれど、一発で「ああ~なるほど、臨床と病理がいっしょに検討するんですね!」みたいに理解してくれた人はただの一人もいない。ぜんっぜん頭に入ってこないタイプの、よくない熟語なのである。リズムだけは墾田永年私財法とかスリジャヤワルダナプラコッテとかと一緒でゴキゲンなのにな。
字面がかたすぎて意味が表面ですべっている。
文字の表情がなさすぎて感情が一切読み取れない。
単語と単語の食い合わせが悪すぎて腹を壊しそう。
とにかく、「臨床病理検討会」という言葉の伝達性はめちゃくちゃ低いのである。
でもまあほかに言い直すのも難しいので、ひとまずCPCと、英語の略称で通っぽく言っているわけだけれど、実際にやっていることは、「ぼくはこう見たよ!!??!?!!??!?? 君はどうだった!!?!?!?!!!?!??!?!??!?!」と、主治医と病理医とその他大勢が激論バトルしているだけだったりする。
主治医とゆかいな仲間たちの激論バトル(A heated battle between the attending physicians and their funky colleague), 略してCPCだ!