礼儀ただしさ

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勉強熱心で、若手への指導もすごく丁寧にやっている、同い年くらいの医者から、ものすごく丁寧なメールが届いて、そんなにしゃちほこばらなくても、もっとフランクに相談してくれてもいいのにな、と思いつつ、病理診断の相談(コンサルテーション)をした。

ひたすら気遣いの人。そういう人ほど顕微鏡診断も鋭い。他人に気配りできる人は、細胞への目配りもできる。なんの根拠もないが経験則として真実である。

たとえば、メールというシステムが世に登場する前から病理診断をやってきたような大ベテランともなれば、なんとなくメールもうまく使えていなさそう、みたいに思いがちである。でも、診断で名を馳せた人は、得てしてメールも細やかだ。

なんか、そういう「能力」が存在するのかもしれないな、なんてことを思う。そして自分もせめてメールくらいは丁寧に書こうと思う。

でもついさっさと書いて出してしまう。修業の道は険しく先は長い。

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