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ランチョン

0|0 ランチョンセミナー、略してランチョン、あまり好きではない。 本邦におけるランチョンは製薬会社や機器メーカーの広告の場であって(海外もほぼそうなのかなと思うが本来ランチョンという言葉はもう少し幅の広い概念のはずではある)、企業が提供し...
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地方会

18|17 某学会の地方会に呼ばれて講演をする。大会長はやりての方で、会をお仕着せのものにせず、老若男女が楽しみながら勉強もしつつ新しいことにも取り組めるような手筈を着々と整えている。その姿は企画系Vtuberのように楽しくはずむようで、か...
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電話、電話、電話

10|12 最近、電話をかけてくるドクターたちがよくクスクスしている。実際に声をあげて笑っているわけではないのだけれどなんだか機嫌が良い人が多い気がする。仕事はしんどいんだろうけどな。電話すると楽しいことがあるのかもしれない。私がそういう電...
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古い教科書

12|4 異動にそなえて書籍を整理している。古いものは、捨てるものと、絶対に取っておくものとに分かれる。版の改訂によって古くなった成書のたぐいは基本的にとっておく。この病変、かつてはこういう呼び名だったんだな、みたいな話を、10年に1度くら...
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こわっ

12|21 先輩がもっと上の先輩にいろいろ教わっている。近寄ると私も教わることになりそうなので、遠ざかっている。
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染色を変えよう

18|9 顕微鏡で細胞をみるとき、ぼくら病理医は基本的にH&E染色(ヘマトキシリン&エオジン染色)というものを使って細胞を染め上げる。核を青紫色に、細胞質をピンクがかった赤紫に染めることで、細胞の挙動(とぼくらが思っているもの)がかなりよく...
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言語化までに至らなかった

24|10 1時間半が経過して予定の半分くらいしか終わっていなかった。3時間コースである。某大学のスタッフたちと、オンラインで症例の検討。1年ちょっと前にいちど画像も病理も見た症例だ。その後、大学で各種の遺伝子解析が施行され、その結果のフィ...
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講演に行ってくる

6|3 講演を頼まれた学会が札幌開催だった。しかも、会場は私の職場から近い。そこで、仕事は休まずにふつうに出勤し、日中にちょっと外出するかんじで、講演だけしてまた職場に戻るというスケジュールである。聞けば交通費を出してくれるらしい。タクシー...
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気が進まない

18|28 たくさん仕事があるときには、何も考えずにひたすら自分の左前方にマッペ(プレパラートを置く板)を積み、黙々と顕微鏡を見ていけば少しずつでも着実に仕事は終わっていくので、じつはあまり困らないというか、精神的にはわりとらくである。 問...
インタビュー

平野聡先生に会う

0|0 北海道大学には季節外れの「雪虫」が飛んでいた。雪虫とはアブラムシの一種らしい。羽が白く、一見して雪が舞っているように見えるから雪虫。ただ実際に目にすると、その飛び方はあまり雪っぽくはなくて、まあ、羽虫なのだ。 毎年、秋の深まったころ...