ほめが発生

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出先でウェブ番組の収録。TV番組なんかも作ってる本格的なプロダクションで撮影なので機材がホンモノだ。すごい。場所もいいところだった。暮らしっぷりのよさそうな住宅地の中にあった。住む世界が違うけどたまに覗き見するくらいだと楽しい。収録はたぶん順調だった、なぜなら話を聞いていてほかならぬ私がすごくおもしろかったからだ。視聴者から見ておもしろいかどうかはまだわからない。しかし参加者である私がおもしろかったという事実は動かないだろう。おまけに私は完全に内部の人間というわけでもないから私の喜びは自己満足とも違う。ならこのコンテンツは当たるだろう。しかしまあ見事に私の職能とは関係のない……いや、なくもないのか? 若手教育という側面に照らせば、関係あるとも言えるか。

スタジオのスタッフの方に立ち居振る舞いをほめられた。なるほどこういうタイミングでほめるとこれくらいいい気分になれるんだな……みたいなことを、最近はとてもよく気にしている。「ほめる」という行為の手前に、「相手の行動によって(相手をほめていいくらいに)いい気分になる」が必ず先行するわけだが、人間は、相手からいい思いをさせてもらってもそこですぐに相手をほめようとはなかなかならない。人間のデフォルトは、他人をほめるようにはなっていないのだと思う。他人をほめるという行為はかなり後天的で、教育によって身につけるもののような気がする。そして、ほめというのは、とても効果的なのだ。だから私はきっちり学んで、自然に他人をほめられるようになりたい。無理してほめるんじゃなく。嘘でほめるんじゃなく。自分の得た感動をストレートに相手に伝えられるようになりたいと思っている。

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