待ってます

24|14

迅速組織診はたまに夜中にずれ込む。少し大きい病院ならばどこでもそうだろう。手術のある一瞬では迅速組織診というかたちで病理が介入することがあるが、手術が長引けばそのぶん、病理の出番も遅くなる。これを待っている間に考えていることは、早く帰りたいなーとか、おなかすいたなーよりも、「外科医っていつも大変だよな」に尽きる。なにせ、私は迅速組織診だけすればいいのだが、外科医は迅速の前もあともずっと手術をしていなければならないのだから大変さが違うだろう。麻酔科医だってそうだ。術場の看護師だってそうだ。MEさんにも言えることだろう。そしてなにより、患者だってその家族だってヤキモキしているはずなのだ。いや、患者はまあ、麻酔で寝ているんだけれど。それにくらべたら病理医なんてのはラクである。ただ迅速のときは、病理の検査技師もいっしょに待っていなければならず、医者にくらべて時間外とか残業の概念がしっかりしている(いいことです)技師さんたちにとっては、いろいろと業務の調整がめんどうになるので、それはちょっとかわいそうだなと思う。結論としては、病理医はいいとして、ほかはみんな大変だよなってことです。私はこの待ち時間の間にめちゃくちゃたくさんの仕事をこなすことができましたしまだまだずっとこなしていきます。

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