アイディアがあふれるタイプ

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「アイディアがあふれてとまらないの!」みたいなことを言う人がいて、その状態は私にもけっこう経験があるんだけど、決して「いい状態」なわけではなくて、「アイディアは豊富に出てくるんだけど、オペレーションがポンコツなので実現に持っていけなくて、だからアイディアが渋滞している」のではないかと思う。「考えるだけなら誰にもできる」とか、「絵に描いた餅」とか、いろいろな言い方がある。このことを糸井さんは、「夢に手足を。」というフレーズに言い換えていた。誰も傷つけない言葉で、じつにうまいなあと思う。アイディアがあふれてとまらないというのは、つまり、手足のついていない夢ばかり思いついている状態だ。油断するとそうなってしまう。

ディベロップメントにたずさわるのは簡単だ。オペレーションのほうが律速段階になる。オペレーターとして優秀でありたい。アイディアだけなら誰でも出せるのだ。まったく、めんどうなことに。

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